FOLLOWING ECLIPSE GMF

…つづき

    • この図は、GMFベースの開発で使われる主なコンポーネントとモデルを示しています。GMFの核となる概念は、グラフィカル要素定義モデル*1です。このモデルはGEFベースのアプリケーションを実行した際に表示されるグラフィカルな要素に関連する情報を含んでいますが、表示や編集の対象であるドメインモデルへの直接的な関連は含みません。パレットやその他のメニュー、ツールバーなどのデザインには、オプションのツール定義モデルが使われます。
    • グラフィカル要素やツール要素の定義は、複数のドメインで同じように動作することが求められます。例えば、UMLのクラス図には多くの要素がありますが、それらの基本的な外見や構造はどれもよく似ています。GMFの目標は、グラフィカル要素定義を複数のドメインで利用できるようにすることです。これは、グラフィカル要素とツール要素の定義と、指定されたドメインモデルを紐づける、マッピングモデルを別に定義することにより実現されます。
    • 一度、適切なマッピングが定義されれば、GMFはアプリケーション生成フェーズで必要となるGMFジェネレーターモデル(実装の詳細なモデル)を供給します。ジェネレーターモデルにもとづいた編集用プラグインの製作では、最終的なモデル(ダイアグラム・ランタイムモデル*2または“表示”モデル*3 )を目指します。実行時に、ユーザが図を操作すると、表示モデルとドメインモデルが連動し、モデルの永続化と同期も行われます。ここで重要となるのは、実行環境が、EMFとGEFの機能に対して、サービスベースのアプローチをとるということです。そして、実行環境において、まだアプリケーションを生成していない状態で動作させることができるという点です。GMFの基礎はこれで終わりにして、今度は、特定ドメインのグラフィカルな編集画面の開発を通して、GMFの使い方を見ていきましょう。まず最初に、GMFと依存ライブラリをインストールする必要があります。

…つづくかも

*1:graphical definition model

*2:diagram runtime model

*3:notation model